劇場版 機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ 感想
機動戦士ガンダム閃光のハサウェイを視聴したので、感想をまとめていきます。
あらすじ、お話の前提
- 原作は、富野監督の小説です。1990年にスニーカー文庫から出てたらしい。富野監督の小説は何冊か読んでますが、うーん、正直あんまり面白くはないです。アニメのがよいと思っちゃう。やはり映像側の知識と流れを知った上でないと、わからないと思う。
- そしてモビルスーツの造形を文章で表現ってのは、なかなかどうして無理だよ。あれは絵がありきだよ。メカから入りたい人には全く読めないと思う。
- そんな閃光のハサウェイですが、実はラストだけ知ってて、ストーリーは未読です。
- クシーガンダムとペーネロペーのガンダム同士で戦うというのだけ、なんとなく知っています。
- ブライト館長の息子のハサウェイが、シャアの反乱で好きだった子であるクェスが死んでしまって、少しおかしくなってしまって、あーなって、こうなるお話です。
- ハサウェイは、アムロ、カミーユよりも直情的なので、どんどんアホなほうに進んでいきます。誰も止めないのか。
- とくに救いがなく悲劇で終わるのですが、これを楽しむしかないのかもです。
- 戦争だから仕方ないのよねというスレッガーさんみたいな人がいれば大丈夫だったかもだけど、そういうブレーキになれる人は出てきません。
感想
- 三部作の1話目です。ハサウェイが搭乗機であるクシーを手に入れるまでが描かれます。
ハサウェイの立ち位置
- ハサウェイがすでにテロリストになっていて、なぜか組織のリーダー的立場でした。
- 何を考えて、そうなったかとか何も描かれてません。2話以降で描かれるのかな。
- 逆襲のシャアを見てない人には、クェスのこととかわからないことが多いのではないかと思いました。そのへんの裏話はバンフレットなどに描いてあるのかもですね。
- そんな反社会団体が、クシーガンダムを手に入れられるのも謎です。
- いきなり切り札のガンダムを受け取れることになってましたが、その辺の説明もほしかったところです。
モビルスーツとバトル
- クシーとペーネロペーについて全体像が描かれないというところが残念です。セル絵じゃ難しかったのをCGで実現とか宣伝するなら、もっと造形をアピールしてほしかった。
- 空輸中に受領、搭乗、バトルの流れで、展開はスムーズで良いのですが、もう少しもったいつけても良いのではと思いました。
- 立ちポーズを決めるシーンとかもなかったし、夜中に暗闇でバトルするシーンが多く、ビームの光や着弾、爆発の光だけで誰がやられたのかわからないしで、もっと目立たせてもよかったのではないかと思いました。
- クシーとペーネロペーの前哨戦が見所なはずです。高速機動での戦闘が描かれるのですが、暗闇の中で速すぎて何してるのかわからなかったです。
- もう少し明るく色つけてもよかったのではないかと思います。
アムロの登場
巻き込まれる人たち
- 戦闘に巻き込まれた人たちが爆発や火災に照らされ、怯える描写はすごいよかったです。
- 主人公側が反社会組織で、現実のテロもあのような感じなのだろうかという実感がありました。
- この辺は臨場感優先なのかもですね、夜に薄暗く見えるモビルスーツの影とそこから発出されるミサイル、ビームライフルの光は恐怖感がありました。
まとめ
- もう少し人物描写に注力してほしいと思いました。
- 30年くらい前の作品なので逆襲のシャアを見てない人にも楽しめるような構成がよかったと思います。
- でも、1話は導入で、2話、3話とまとめて見ると感想も変わるのかもしれないというところで、感想は締めます。